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JRSの安全通信~1~

皆さんこんにちは

株式会社JRSの更新担当の中西です。

 

さて今回は

~日本の「安全産業」の歩み~

 

1. はじめに:警備は“見えないインフラ”🛡️

警備業は、電気・水道・通信のように「止まると社会が立ち行かない」見えないインフラです。ビルや商業施設の常駐、イベントの雑踏警備、建設現場の交通誘導、貴重品運搬、さらには機械警備(遠隔監視)や身辺警護まで。社会の安心を24時間365日で支える産業として、景気動向や社会事件、災害・感染症、テクノロジーの進化に合わせて拡張してきました。👀

2. 戦後〜高度経済成長期:民間警備の必要性が台頭 📈

戦後の都市化・ビル化・24時間化で、官(警察)だけではカバーしきれない「防犯・防災・安全運営」の需要が急増。ビル管理や大型店舗の保安部門が独立・専門化し、民間警備会社が続々と誕生しました。大量の人・モノが動く時代に、夜間の巡回や入退管理、売場の万引き防止や現金輸送など、実務が細分化されていきます。🏢🚚

3. 法制度の整備:業界の信頼性を底上げ📜

警備員の身元確認、教育、装備、標識、事業許可など、国の法制度が整備され、業界の社会的信頼が高まりました。以降も大規模災害や国際イベント、重大事故を契機に、雑踏警備や交通誘導、安全計画の考え方がアップデート。警備計画の作成・協議、情報共有、関係機関との連携など、プロセス面の重要性が増していきます。🤝

4. 1号〜4号警備と機械警備:体系化されたプロの仕事🧩

  • 1号警備:施設常駐・巡回・保安・防災センター運用、そして機械警備(センサー・カメラ・通報の遠隔監視)もここに含まれます。

  • 2号警備交通誘導雑踏警備。建設現場の安全通行確保、花火大会・マラソン・ライブ等の人流制御。

  • 3号警備貴重品運搬。現金・有価証券・重要物品の安全輸送。

  • 4号警備身辺警護(要人・要警護者)。リスク評価と動線設計、チーム連携が肝。

この体系化により、顧客側も目的に応じた発注が可能になり、品質標準や教育体系の整備が進みました。📚

5. 2000年代以降:テロ対策・危機管理・BCPの時代🧭

国際イベントや災害の頻発は、危機管理・BCP(事業継続計画)と警備の連動を加速。顔認証・AI解析・ビッグデータによる予兆検知、ドローン・ロボットの導入、遠隔監視+駆け付けのハイブリッド化で、“守り”から“先読み”へと発想が進化しました。📡🤖

6. コロナ禍:安全の定義が拡張された瞬間 🦠➡️🛡️

検温・入場制限・動線分離・人流カウント、衛生・距離・空調の観点が警備計画に組み込まれ、**“身体的安全+衛生的安全”**という新基準が一般化。施設運営のガイドライン遵守や来場者説明など、コミュニケーション力も評価軸になりました。🗣️

7. 現在地:人手不足とDXの両輪問題 🧩

  • 人手不足:24/365の労働特性、高齢化、夜勤の負荷。

  • DX:AIカメラ・画像解析・侵入検知の高度化/ロボットとの協働/遠隔監視・リモート受付。

  • スキル再定義:装備操作+コミュ力+リスク評価+ITリテラシー。

8. これから:スマートシティと“体験の安全” 🎯

都市OS・MaaS・ナイトタイムエコノミー、MICE(国際会議・展示会)、大型物流・データセンターなど、新たな社会インフラの安全を民間警備が担います。**“安全そのものが顧客体験価値”**となり、KPIは「事故ゼロ」だけでなく「回遊性・再訪率・滞在満足」へも波及。安全は最強のマーケティング資産です。✨